2009/11/11 00:00

VOL.9

デビュー40周年を迎えた不滅の男! 遠藤賢司氏と、結成10周年を迎えたノントロッポとの激突ツーマン・ライヴのレポ!!!!!!!

11月3日(祝)
「ハイコレ100〜遠藤賢司vsノントロッポ〜」
会場)福岡・VooDooLounge
出演)
■ 遠藤賢司
ノントロッポ

11/3(祝)、日本晴れ! エンケンさん一行をお迎えに福岡空港。エンケンさんは「よろしく!」と握手、そしてまっ先に「ノントロッポってどういう意味なの? 」と質問。「音楽用語で“やりすぎない”って意味ですけど、いつもやりすぎます。」と答えるとエンケンさんはニヤリと笑った。

VooDooに到着。リハーサルが始まった。アコギの音を拾うマイクの位置をいろいろ確認しながらエンケンさんがPAに一言、「ギターとマイクが会話してる音、全部出して欲しいんだよね。」
カッコイイ表現だ!!!!! 確かにエンケンさんのアコギの音は、いつもハウリングギリギリで低音が唸りをあげているような音や、鉄の弦が軋んでる音まで聴こえる。う〜ん、良いリハを見せてもらったなあ。エレキもドラムも本番やる曲を全部一通りみっちり2時間のリハーサル終了!!

さあ! 今度はノントロッポのリハだ。勝負はすでに始まっていた。エンケンさんが俺らのリハーサルを真剣に見てる! 普通、見ないよね、そんなに。有名な人の場合だったら特に、本番すら見てくれてないことも多い。自分の出番までどっか呑みに行っちゃったりして。打ち上げのとき「ごめん、見てないんだ」とか言われてガッカリすること何度もあった。でも、エンケンさんはしっかり見てくれてる。今夜の対戦相手を研究する格闘家のような目で!! どこまでも正直に、自分のステージを真剣に、勝負し続けてる人間の姿勢は常にこうじゃないといけないってことを、エンケンさんは、ちゃんとやってる。闘志ならば負けてない。ノントロッポもみっちり1時間の入念なるリハをした。早くも汗だく。リハの後、エンケンさんから「良いバンドだね、お互い精一杯勝負をしよう!」と言ってもらえた。その一言で、ピーンと伸びっぱなしだった背筋に、さらにジーンと痺れるほどの気合い注入!!!!

カーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
いよいよ、遂に、エンケンさんと同じ土俵で、同じ持ち時間を戦いあう勝負のゴングが鳴ったのだ!!!!!!!!! 「ハイコレ100」開場!
お客さんがいっぱい並んでる、あの人この人、意外な人まで、みんな「おめでとう! 」って笑顔で言ってくれた。そのおめでとうは「100回おめでとう! 」でもあり「エンケンさんと共演おめでとう! 」でもあるのだろう。みんなの気持ちが伝わってきて、力がみなぎる! アッと言う間にたくさんの人でVooDooは埋まった。

さあ、いよいよノントロッポの出番だ。ステージに立って気が付いたよ。今夜は空気が違う、お客さんの聴く姿勢が違う、空気が澄みきっててね、スンッてしてる。そう感じた。俺も闘志はメラメラに燃えつつ、頭の中はスンッと澄んでて、今までの経験で、このモードの時は最高な状態なんだよな。

ノントロッポ・セットリスト>
1.New New Resort
2.Smile
3.セックスマンボ
4.ゲーマー
5.遠藤賢司に捧げる歌(朗読)
6.ナイト・オブ・トロピカリア
7.BON-ODORI
8.赤い彗星

60分間の全力疾走。前半戦のシメに詩を朗読した。19歳の頃、初めてエンケンさんのライブを見た興奮で衝動的に作った曲、「遠藤賢司に捧げる歌」の朗読だ。まさか、16年後に本人の前でこの歌を朗読する日が来るなんてね。19歳の頃のボギーに教えてやりたいな(笑)。

後半は10分越えの大曲を3つ!!! 新曲「BON-ODORI」は今のメンバーで初めて作った曲。歌詞も、今のノントロッポの気分をよく表せたと思う。「踊りだせ、だせェ踊りを!」 かっこ悪くてもイイから、自分のダンスを!
ノントロッポやってて思うのは、みんなそれぞれの自分のリズム、自分のノリで踊ってくれてるのがよくわかる。みんな同じ動きで踊るライブって気持ち悪くてイヤなんだけど、そういう踊り方してる人、どこにもいない。これはとっても嬉しいことだ。

そうだ、この日、俺がいろいろMCでしゃべった中で、「ノントロッポ10周年!今がベスト・メンバーです! 」って言ったけど、あれは言葉が足りてなかった、補足が必要だった。 確かにChangさんが加わった今のノントロッポはベスト・メンバーだけど、それは今まで務めてくれたメンバーや、サポートしてくれたメンバーがいて、10年掛かりで今の音を出してるってこと。彼らの人間性や音がすべて血となり肉となり、ノントロッポの中に脈々と受け継がれているからこそ今のノントロッポがベスト・メンバーだと胸張って言えるのだ! そう言いたかった。そんで、そう言う気持ちで最後の曲「赤い彗星」を演奏した。ノントロッポが最初からやってる曲。

もうね、完全燃焼したよ。ありがたいことにアンコールの拍手が鳴り続けてたけど、それに応える余力がまったく残ってなかった。だって、エンケンさんと戦うのに、余力なんて残せるわけないっしょ! 出し切った満足感でいっぱい。ありがとう! 楽屋でエンケンさんが「良かったよ。俺も負けないように頑張るよ」と言ってくれた。さあ次はエンケンさんの番だ!!!!!

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